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エコラン用ECUの自作 No.1 概要
エコラン用ECUの自作 No.2 インジェクタ編
エコラン用ECUの自作 NO.4 プログラム編
【Arduino】スピードメータ,タコメーターの製作
前回はインジェクターの簡単な説明をしました. 今回は,インジェクターの駆動の方法を書いていきたいと思います.
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インジェクターへの入力
インジェクタには,2本の電極がついており,そこに電気を流すことで駆動することができます. 電気が流れている間だけ,燃料が噴射されます. インジェクターの入力電圧は,大体の場合12Vです.(カブのインジェクタも12V) 弁が駆動されると,カチカチ音がします.
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駆動方法
インジェクタの駆動には,自分はFET (2SK2232)を使用しています.(パワートランジスタでも可) ※2SC1815などの小さいトランジスタだと,パンク(故障)します. なぜ,FETを使用するかというと,2つの理由があります.
- マイコンの出力電圧は5V or 3.3Vのため,電圧が足りない.
- インジェクタは大きな電流を必要とするので,マイコンの出力回路が壊れてしまう.
この2つが大きな理由です. LEDなどの駆動ならばマイコンに直結でもよいのですが,インジェクタの場合は電流と電圧が大きいのでFETを使用した回路になります.
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駆動回路
駆動回路にすると,以下の図のようになります. マイコンから5Vを出力するだけで,インジェクタの駆動をすることができます. この回路で大会を何回も走行していますが,部品の故障などのトラブルは一度も起こったことはありません. 最初は,ブレッドボードなどで試すとよいと思います. 黄色で囲まれた部分は,スパークキラーまたは,スナバ回路と呼ばれているもので,サージ対策,ノイズ対策のために入れています. インジェクタの内部にはコイルが入っていますが,コイルには電気を止めても,電気を流し続けようとする現象があります.この現象のため,インジェクタへの通電をとめた瞬間に高電圧が発生してしまいます. この高電圧を防ぐための回路がスパークキラーで,これを入れていないとマイコンが誤作動することが多いです. また,ダイオードを使用しても同様の効果を得られます.
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実験する場合の注意
- 長時間(数秒)連続して通電しないようにしてください.コイルが発熱します.
- ガソリンを使用する場合は,スパークによる発火に注意してください.
インジェクターの駆動はできたでしょうか?
質問などあれば,コメント欄によろしくお願いします.
エコラン用ECUの自作 NO.4 プログラム編
はじめまして。
楽しく読ませていただいてます。
旧い車を所有しているので、いつかマイコンや電子部品で自作のECUを造ろうと思っています。
こういったページを見付けて、嬉しくなって思わず書き込みました。
これからも読ませていただきます。
よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます.
安全にさえ気を付けてれば,ECUの製作はとても楽しいと思います.
自作のメリットはやっぱり,達成感と,工夫次第でどのような機能もつけられるところだと思います.
やる気がでたので,ECUの記事ももう少し詳しく書いていき,記事も更新して行きますので,よろしくお願いします.